第二新卒のメリット・デメリット

第二新卒とは、卒業後に就職して数年(1~3年)以内に離職した若年求職者を指します。企業側にとって第二新卒を採用するのはどんなメリットがあり、反対にどんなデメリットがあるのでしょうか?
これより、新卒と比較して解説していきますので、新卒を募集すべきか第二新卒を募集すべきかを迷っているのでしたら、ぜひ参考にしてください。

第二新卒は即戦力なのか?

第二新卒は社会人の経験をしているため、新卒よりも戦力になりやすい傾向にあります。もちろん、経験豊富な転職者に比べると戦力としては劣るものの、実務経験次第では即戦力になる場合もあるほどです。同業界での就職経験があるのであれば、経験が浅くても一から教える必要なく戦力化できるでしょう。

また、ビジネスマナーや仕事の取り組み方など基本的なことは身につけているので新人研修が不要です。新人研修の時間の分、実務を教える時間に割けるので、実務を任せるまでの期間を短縮できます。

第二新卒を採用するメリット

第二新卒のメリット

1.ビジネスマナーや常識を身に着けている

第二新卒は社会人経験をしているので、ビジネスマナーや社会人としての常識を身につけています。
新卒と比較すると、基本的なことを一から教えなくてもいいので、新人教育にかける時間とコストを抑えられます。

2.前職のやり方が染み付いていないので教えやすい

社会人経験が長い転職者と比較すると、前職のやり方や考え方に染まっていないので、新しい仕事を教えやすいですし、また覚えやすいというメリットがあります。
経験値が高くなるほど即戦力にはなりますが、今までのやり方が染み付いていると簡単にクセが抜けないことが多く、新しいことを教えにくい傾向があるのです。

社会人としてのマナーや常識を備えつつ、前職の影響が少ない第二新卒は教える側にとっては非常にやりやすい相手です。ある程度知識や経験があれば飲み込みが早くなるので、何も知らない新卒よりも早く仕事を覚えてくれます。
社会人経験が長い転職者と比べると技術や知識は不足しているかもしれませんが、それは後からいくらでもカバーできます。

3.将来性が期待できる

第二新卒は新卒と同様に、将来性が期待されます。社会人経験をすることにより自分に何ができるのか、何ができないのかを知っているので、新卒よりも将来性を測りやすいです。
現時点ですでに完成されている経験豊富な転職者も魅力的ですが、伸びしろを感じる第二新卒も将来性を期待できます。

4.失敗を経験している

第二新卒は前職、又は前職の就職活動で多かれ少なかれ、何かしらの失敗を経験しています。
人は、失敗を経て成長するものです。面接時に、この失敗を糧にしていると感じられる応募者は、経験を積んでいることになります。
トラブルや困難な状況に遭遇したときにどう対処するか、失敗をしたときにただ落ち込むのではなくどう改善すべきかを考えられる精神的な部分は、まだ失敗を経験していない新卒よりも強いです。失敗も含めて、社会人として経験した苦労は新卒にはない強みといえます。

5.他社に横取りされる可能性が少ない

横取りは少し語弊があるかしれませんが
新卒の場合、優秀な人材であるほど他社に横取りされるリスクが高くなります。新卒採用では企業の知名度が大きく影響するので、せっかく内定を出しても大企業に取られてしまうことがありますので、中小企業は苦労します。

第二新卒の場合も、他社に横取りされることがありますが、新卒よりは少ないです。
大企業と中小企業の新卒採用の事情もありますが、第二新卒は企業の知名度よりも自分がやりたい仕事であるかを重視する方が多いです。相性が合えば中小企業でも優秀な人材を採用できます。

第二新卒を採用するデメリット

1.早期退職の可能性がある

短期間で退職した第二新卒は、採用してもすぐ退職してしまう可能性があります。上司が気に入らなかったなど、感情的な理由で退職してしまう人は、また同じような理由で退職するかもしれません。メリットで記載した失敗を糧にする場合と逆ですね。

 第二新卒を採用する場合は退職理由を尋ねるだけでなく、”逃げ”で退職した人なのか、”やりたい仕事”のために退職した人なのか等々、納得できる理由なのかどうかを見抜かなければなりません。客観的に説明出来ているか、失敗を後悔しているのかも含め、掘り下げて質問することで人物像を深く理解できるはずです。
面接の場で前の会社を悪く言うだけの人は、恐らくどの職場でも同じような不満を持って退職するでしょう。未経験者であるなら、やりたい仕事のためにどれだけ勉強をしてきたかなど、仕事に対する熱意を掘り下げて質問してみましょう。

2.経験によっては新卒と変わらない

1年ほどで退職した新卒の場合、経験が浅いのでほとんど新卒と変わらない場合があります。社会人としての経験があると思って採用したものの、ビジネスマナーも一般的な常識もほぼ新卒並だった…ということもありえます。第二新卒だからといってマナーや常識を身につけていると決めつけず、面接での対応から判断するようにしましょう。

まとめ

第二新卒は採用しても、すぐ退職してしまうかも…という懸念がありますが、採用過程でそうしたリスクを弾くことができれば、全体的にメリットの方が上回ります。また、新卒よりも面接で人物像を把握しやすいとも言えるでしょう。
「最低3年は働かないと…」と言われていた時代はもう過去のものです。
第二新卒への偏見を捨てて、積極的に人材として活用してみてはいかがでしょうか。