ストレスから心を守る方法

サービス業や営業など、感情のコントロールを求められる感情労働によるストレスが問題となっています。
感情にかかる負担は自分でも気づきにくく、突然バーンアウト(燃え尽き症候群)にかかって仕事をしたくなくなることもあります。
そこで今回は、心が摩耗してしまう前に実践して欲しい、ストレスから心を守る方法を解説します。

感情労働

感情労働はアメリカの社会学者A.R.ホックシールド氏が提唱した労働に関する概念で、肉体労働、頭脳労働とは別の労働形態として分類されています。
従来は頭脳労働に分類されていましたが、サービス業や営業職、教師、医師、看護師、介護士など感情のコントロールが求められ、肉体でも頭脳でもなく感情に労働の負荷がかかる職業が感情労働に当てはまります。

感情労働によるストレス

肉体労働による肉体への負荷は疲れが分かりやすいですが、感情労働による感情への負荷によって生じるストレスは計りにくいものです。
感情労働によって抱えるストレスは、解決すべき社会問題として注目されています。

接客業や営業はたとえ相手が嫌なお客さんであってもにこやかに対応することが求められ、理不尽なクレームにも感情的にならずに対応しなければならないため、ストレスが溜まりやすいです。

教師や保育士も教育者として子供たちに対して適切な言葉や態度で接することが求められるので、感情労働に分類されます。
最近はモンスターペアレントによるクレームが問題になっていますので、ストレスがかかりやすい環境に置かれていると言えます。

感情労働は精神を消耗しやすい

感情労働はお客さんからの理不尽なクレームや不快なことを言われても、常に自分の感情を抑えることが求められるため、精神を消耗しやすい労働形態です。

いつもは耐えられることでも、ある日突然心が折れてしまうことがあります。
積もりに積もったストレスによって精神が消耗していき、いつもの自分なら耐えられるクレームでも心が折れてしまい、バーンアウトにかかってしまいます。

バーンアウトは慢性的なストレスが原因の症状です。
会社に行きたくなくなる、仕事にやり甲斐を感じられなくなる、仕事に無関心になるといった症状が現れます。
自分では平気なつもりでも、感情労働によって心にかかるストレスは日々積もっています。

ストレスから身を守る方法1:オンオフを切り替える

仕事が終わっても仕事の意識が抜けないと、心が休まらずどんどん心が消耗していってしまいます。
ストレスから身を守るには、仕事とプライベートのオンオフを切り替えることがとても大事です。

仕事が終わればスパッとプライベートモードに切り替え、仕事の自分を休ませてあげましょう。
お客さんからクレームを言われたり、嫌なことを言われると仕事が終わっても引きずってしまいがちです。
しかし、仕事の自分とプライベートの自分は別だと割りきって、仕事のストレスをプライベートに持ち込まないようにした方が心の負担が軽くなります。

ストレスから身を守る方法2:趣味を楽しむ

趣味を楽しむことはストレス解消に効果的です。
かわいい文房具をコレクションしたり、スポーツを楽しんだり、漫画を読み漁ったり、何でもいいので自分がこの時間は仕事のことを忘れられるという趣味を思いっきり楽しんでください。
プライベートで続けている趣味がないという方は、何か自分が没頭できる趣味を探してみましょう。

ストレスから身を守る方法3:一人で抱え込まない

仕事のストレスを自分一人で抱え込むには限界があります。
愚痴を言うのはよくないことだという風潮がありますが、不平不満を溜め込むのは心の健康によくありません。
誰かに愚痴を聞いてもらうことで心が軽くなるなら、それも自分を守る方法です。

とはいえ、家族や恋人にずっと愚痴を言い続けるのは相手に負担をかけてしまいます。
愚痴を聞いてくれる人のことも考えて、適度に愚痴をこぼすようにしましょう。

ストレスから身を守る方法4:理想像に囚われすぎない

職業にはこうあるべきものだという理想像があります。
たとえば看護師なら清楚で優しくあるべきだ、教師なら何でも知っているというように、職業固有のイメージがあるものです。

期待されるイメージに沿うよう努力することも必要だとは思いますが、こうあるべきだと理想像に囚われすぎると燃え尽き症候群にかかりやすくなってしまいます。
看護師だって冷たくしたい時だってありますし、教師だって何でも知っているわけではありません。
プロとしてそうした感情を表には出せませんが、こんな一面があったっていいじゃないと自分を認めてあげることで、心の負担を軽くできるでしょう。