生産性を低下させる9個の悪習慣

「モチベーションを高めて集中力を上げよう! 効率よく仕事をして、生産性を上げるぞ!!」と思っても、いざ仕事に向かうとやる気もアイデアも出てこない…。いつの間にかスマホをいじっていたり、ネットでとくに興味もないニュースを眺めてしまったりと非生産的な行動をしてしまうことはないでしょうか?

いくら生産性を上げようと思っても、気合だけではどうにもならないもの。生産性を高めるためには、意識を変えるよりも行動を変えることが重要なのです。生産性はモチベーションや集中力と比例しますが、それらは普段の生活習慣を見直すだけで大幅に改善します。

そこで今回は、食事抜き、睡眠不足、マルチタスクなど、ついついやってしまいがちな、生産性を低下させてしまう悪習慣を9つ紹介します。悪い習慣を直すことで行動が改善し、行動が改善することで生産性もアップしますよ!

1. 食事をとらずに仕事をする

食事をしないと体に栄養が行き渡らず頭もうまく働きません。
体を動かさなくても体はエネルギーを消費しますし、脳を働かせるにはブドウ糖が必要です。
よく食事抜きで働いていることを自慢気に話す人がいますが大間違いです。
朝昼晩としっかり食事を摂り、体と頭に必要な栄養を行き渡らせなければ生産性は下がる一方です。

2. 早食いをする

時間がもったいないから早食いをしたくなる、その気持ちは分かりますが、早食いは生産性を低下させてしまいます。
噛む=頭部の筋肉を動かすことになるため、よく噛んで食べることで血流が促進されて脳の働きが良くなるんですね。
早食いはせっかく脳を活性化させるチャンスを逃していることになります。

また、よく噛まずに食べると胃に負担がかかって消化不良となり、集中力が低下するだけでなく、口臭の原因にもなります。
肥満リスクも高まりますので、早食いの方は意識してよく噛んで食べるようにしましょう。

3. 計画を立てずに仕事を始める

やる気がしない時は目の前にある仕事から手当たり次第片付けるのもアリですが、無計画に仕事を始めるのは効率的とは言えません。
仕事の優先順位を考え、今やるべきこと、後回しにしても問題ないことに分け、効率よく行動ができるよう計画を立ててから仕事に取り掛かるべきです。

4. マルチタスクをする

マルチタスクは効率よく行動できているように錯覚してしまいますが、集中力が分散されてしまうので生産性が良いとは言えません。
単純に作業時間が伸びるだけでなく、マルチタスクをするとミスをする可能性が増えてしまうため、ミスを取り戻すのに余計時間をとられてしまいます。
ひとつのタスクに集中し、ひとつずつ片付けていった方が生産性は高まります。

5. 休憩をとらない

休憩をとらないと脳の疲れが抜けず、どんどん生産性が低下してしまいます。
1時間も2時間も休憩をとると仕事を再会する気が失せてしまうので、5分や10分など細かい休憩をはさみながら、うまく脳を休ませてあげましょう。

考えに行き詰った時はいったんデスクから離れて休憩し、再度取り掛かるといいアイデアが浮かんだりします。
連続して仕事をすることは自分が思っている以上に脳を疲れさせ、生産性を低下させてしまっているので、小休憩をとって脳を回復させながら仕事をした方が生産性を維持できます。

6. 睡眠不足

睡眠不足

睡眠不足の状態で仕事をするとうまく頭が回らず、生産性が低下してしまいます。
寝過ぎも良くありませんが、睡眠時間を削ると脳が充分に回復しないので脳の回転速度が落ちるばかりか、ストレスにもなります。
生産性を高めるには、睡眠を充分にとって脳を休ませてあげることが必要です。

7. 締め切りギリギリに合わせて行動する

まだ締め切りまで期間があるからいいか、という考えではいつまで経っても生産性は向上しません。
いつも締め切りギリギリになって行動をはじめ、締め切り間際は睡眠時間を削って仕事をしてしまう人は要注意です。
先ほどの睡眠不足と同じで、睡眠時間を削ると生産性が低下しますし、締め切りに間に合うかという不安がストレスになるためいいことはありません。

8. SNSに気を取られる

SNSの通知を常時オンにしておくと、通知がある度に集中が妨げられてしまいます。
仕事に関係がないのなら、仕事中はSNSをオフにしておくべきです。
SNSは休憩中だけ見るようにすれば生産性は向上します。

9. 運動をしない

頭の回転に運動不足は関係ないと思ってしまいますが、体力が低下すると集中力も低下してしまうため、運動不足は生産性を低下させる要因となります。
プロ棋士の羽生善治さんは重要な対局の後は3キロも体重が減ってしまうと言っているぐらいで、頭を使うのは実はすごく体力を消耗します。
特に在宅ワークだとついつい運動するのが面倒くさくて運動不足になりがちですが、集中力を維持するには体力が必要です。

まとめ

いかがでしたか? 「意外に普通だな」と思われた方も多いかもしれません。しかし、孔子様も「修身斉家治国平天下」という言葉を残しています。これは「自分の行いを正しくできない人が、家庭や国家、世界のような大きなものをどうこうできるはずもない」という意味の格言です。

仕事もこれと同じです。気持ちだけ大きく持ってもなかなか成果には結びつきません。まずは日々の生活習慣を改善し、自分の行いを正しくするところからはじめてみましょう。