従業員の満足度を高めるカフェテリアプランとは

充実した福利厚生は離職率を低くし、従業員のやる気を引き出します。
今、多彩な福利厚生メニューから従業員が好きなメニューを選べるカフェテリアプランが注目を集めていて、利用されないあるだけの福利厚生を改善し、利用される、充実した福利厚生の整備に大きな効果を発揮します。
今注目のカフェテリアプランとはどんな福利厚生制度なのか?
そのメリットと導入する際の注意点を解説したいと思います。

カフェテリアプランとは?

カフェテリアはお客さんが並べられている料理を選んだり、カウンターで料理をよそってもらって自分でテーブルに運ぶスタイルの飲食店、つまりはセルフサービス式の飲食店を指します。

カフェテリアプランは企業の福利厚生制度のひとつで、飲食店で各自好きな料理を選ぶように、従業員がそれぞれ福利厚生のメニューを好みで選ぶことができます。
従業員に所定期間内で使用できるポイントを付与し、ポイント内で自由に福利厚生が選べるシステムになっています。

カフェテリアプランサービス--ベネフィット・カフェ--
引用:カフェテリアプランサービス- ベネフィット・カフェ -

カフェテリアプランと従来の福利厚生の違い

従来の福利厚生は選べるメニューが限定されていたり、利用したいメニューがなかったり、せっかく福利厚生の制度があっても利用されないままになってしまうことがあります。
一部の従業員しか利用しない福利厚生だと公平性に欠け、利用する人と利用しない人の間に差が生じてしまいます。

カフェテリアプランは従来の福利厚生よりもメニューが豊富で、決まりきったメニューではなく自分が利用したいメニューを選べるのが特徴です。
使う人は使う、使わない人は使わないといった従来の福利厚生の課題点をクリアし、従業員が平等に福利厚生を利用することができます。

カフェテリアプランのメニュー例

カフェテリアプランのメニューは企業によってさまざまで、「へ〜、こんなメニューもあるんだ!」と利用したくなるメニューがたくさんあります。

・スポーツクラブ利用補助
・人間ドッグ費用補助
・脳ドッグ費用補助
・メンタルヘルス利用補助
・健康用具購入補助
・保育園、託児所補助
・育児休暇
・介護保険補助
・介護、看護費補助
・歯科治療費補助
・生命、損害保険料補助
・住宅融資利子補助
・住宅修繕費用補助
・住宅ローン補助
・提携ローン利子補助
・新幹線、特急券補助
・旅行、宿泊費用補助
・資格取得補助

上記のカフェテリアプランのメニューは一例ですが、スポーツクラブ利用補助や人間ドッグ費用補助といった健康に関するメニューから、・住宅ローン補助や生命、損害保険料補助など生活に関するメニューまで多岐に渡ります。
複数のメニューの中から自分が利用したいメニューを選べるのは嬉しいですね。

企業がカフェテリアプランを導入するメリット

ここまで解説した内容でお分かりいただけたかと思いますが、カフェテリアプランは多彩なメニューから従業員がそれぞれ利用したいメニューを自由に選べるのが最大のメリットです。
ほとんど利用されないメニューでは福利厚生の効果が薄いので、カフェテリアプランで従業員に積極的に福利厚生を利用してもらい、従業員の生活や経済面をサポートすることで勤労意欲や能率の向上が期待できます。

福利厚生は就職・転職先を選ぶ上でも重要なポイントになるので、カフェテリアプランを導入することは求職者へのアピールにもなります。
導入している企業はまだそれほど多くないので、他社との差別化にも効果を発揮します。

またスポーツクラブ利用補助や資格取得補助は従業員の意識向上にもつながるので、従業員の自主性を促す効果もあります。

ポイント制なので、ポイント内であれば複数のメニューを利用できるのもカフェテリアプランのメリットです。
自分が持っているポイントでどのメニューを利用しようかと考えるのは楽しいですし、組み合わせによっては従業員の生活や健康を大きく助ける福利厚生にもなります。

カフェテリアプランを導入する際の注意点

カフェテリアプランはメリットがたくさんある福利厚生制度ですが、まだ認知度が低く、税制が整備されていない点が現時点での課題となっています。
税制については今後カフェテリアプランがもっと普及していけばきちんと整備されていくと思いますが、サービスの内容によって課税・非課税が異なるので、メニューを選ぶ際は課税・非課税についても考慮する必要があります。

福利厚生があまり利用されていない、求人広告で求職者にアピールできる魅力的な福利厚生がないと悩んでいる企業は、カフェテリアプランの導入を検討してみてはいかがでしょう。
自社だけでは運営が難しい場合は、アウトソーシングでのカフェテリアプランの管理・運営を考えてみるのがよいかと思います。