気が付けば足元まで来ているキャッシュレス社会

世界的に見て「遅れている」と言われる日本のキャッシュレス化。しかし、来年の東京五輪を前に急速にそれが進みつつあるようだ。現に私の住む地域でも最近近くのスーパーがスマホ決済を導入し始めた。そしてそれを利用している人にも時々出くわす。私が見る限り、男女、年齢に関係なく利用者は幅広いように思う。今のところ私はそれをどのようにして使うのか見ているだけだが、スマホ決済の人がいると、まだ店員も対応がスマートとは言えないが、それでもレジでのやり取りは確かに短時間で済んでいるように感じる。それを見ていると、使用する客だけでなく店にとってもメリットはあるようだ。

キャッシュレスにはタイミング別に3種類の支払い方法があることはご存知の通りだ。「前払い」「即時払い」「後払い」の3種類だ。「前払い」はプリペイド方式で、電子マネーが代表的。事前に現金をチャージしておき、その金額内で利用する。「即時払い」の代表格はデビットカードで、支払いと同時に銀行口座から代金が引き落とされる。「後払い」はクレジットカードが代表的で、利用して半月から1か月後の支払いになる。

コード決裁に注目

スマホ決済ではスマホをかざす方法とQRコードなどを読み取る方法がある。スマホをかざす決裁は、日本では主にFelica(フェリカ)という通信技術が使われている。「おサイフケータイ」や「電子マネー」と呼ばれるものを利用するには、このFelicaに対応したスマホが必要になる。国内の大手キャリアで販売されているスマホは対応しているものが多い。

一方、コードを読み取る決裁はアプリで支払うタイプなので、ケータイの種別にこだわらず、基本的にどのスマホでも利用できる。自分のスマホに表示したQRコードやバーコードを店側に読み取ってもらう「ユーザー提示型」と、逆に店が提示するQRコードを自分のスマホに読み込んで支払う「ユーザー読み取り型」がある。

最近注目されているのは、この「コード決裁」だ。先にも述べたように、QRコードやバーコードなどを表示して行う「コード決裁」は、利用者がアプリをインストールすればスマホの種類に関係なく始められるからだ。また、店側にとっても高額な専用端末が不要で、決裁の手数料も低めだ。このため個人の店でも導入し易く、続々と導入されている。

セキュリティーや使い過ぎなどに注意

海外へ出張に行くと、日本の将来が見えてくる。アメリカでも金銭の授受はこの10年間で大きく変わったと言われる。実際、アメリカ人の4分の1が現金をまったく持ち歩いていないとも言われる。「現金お断り」を掲げる店も増えているそうだ。しかし、こうなると笑い話ではあるが、チップの受け渡しが最も困ることとして問題になっている。

まあ、日本ではチップの問題はともかくとしても、やっぱり気になるのはセキュリティーの問題だ。不正利用などの対応は各サービスでそれぞれに対策を実施している。仮に不正利用の疑いがあった場合、きちんとその確認が取れれば、スマホ決済を提供している企業やカード会社などが保障してくれるようになっている。

スマホを無くした場合、まずはケータイ会社に連絡してスマホ機能をロックしなければならない。普段からパスワード設定はもちろん、指紋や顔などの生体認証を設定しておけば、より安心感が得られる。

それにスマホ決済は現金払いに比べると、便利な半面、どうしてもお金を使っている感覚が薄れ勝ちになる。だから無駄遣いには注意しなければならないが、支払った日時や場所、金額などの利用履歴が一覧できるので、管理し易いというメリットもある。だからまめにチェックすることが大切だ。電子マネーの場合は、チャージを自動にするのでなく、その都度にしたり、毎月の予算分だけチャージしておくようにすれば使い過ぎの防止になる。

いろいろあるサービス

では、実際にコード決裁サービスにはどのようなものがあるのだろうか。順不同でいくつか挙げてみる。

まずはNTTドコモの「d払い」がある。ドコモのユーザーなら、電話料金合算支払いが利用できるため、クレジットカードや銀行口座の登録は必要ない。この先も送金・dポイントの送り合いができるウォレット機能や加盟店のサービスを一元化して使えるミニアプリなどが追加される予定になっている。
「PayPay」はソフトバンクとヤフーの共同出資会社が行うサービス。ユーザー同士で割り勘ができたり、利用した店舗や決済金額などが分かる利用レポート機能などが付いている。
「au PAY」はKDDI。「au WALLETアプリ」から利用する。チャージ方法として、セブン銀行ATMでの現金チャージ、残高不足時にその場で不足額を自動でチャージできる「auかんたん決済(リアルタイムチャージ)」を予定。

このほかにも「楽天ペイ」、「LINE Pay」、「Origami Pay」などがあって、それぞれ決済方法やコード決裁時に還元率、仕える場所などが異なる。自分に合ったものを選ぶ必要がありそうだ。