面白みがなければプレゼンの意味がない

仕事柄、よく顧客からプレゼンテーションを受けることがあるが、プレゼンの役割を果たしているのが少ないように感じる。これは内容ではなく、テクニックに問題があることが多いようだ。特に技術者のプレゼンなどは、自分が言いたいことを並べ立てて終わりということが多いが、これだと聞いている方は眠気と格闘するばかりである。

プレゼンにはやはり「面白み」が必要だと思うのだ。面白みといっても、笑わせるということではない。興味を引き付けるものが必要だということだ。相手を引き付けることができればプレゼンに興味を持ってもらうことができる。ある調査によると、プレゼンに興味を持ってもらえれば内容の評価が80%もアップするという。

聞き手の立場に立つ

そのためには、100%聞き手の立場に立ったプレゼンの作り方が求められる。パワーポイントを使ったプレゼンの場合、文章を羅列しただけのスライドがあってプレゼンターが読み上げることがあるが、聞き手が文章を目で追う速度と読み上げる速度が異なるために、まったく頭に入ってこない。

配布資料をスライドで使う場合も、字が見えづらい時がある。せっかく苦労して作っていても、これだとまったくプレゼンの意味がない。また図表を使っていても、詰めすぎていることも多く、どこを見て良いのか分からないものもある。これらは自分では分かっていても、聞き手のことをまったく考えていないと言わざるを得ない。

目的ごとに作り方を変えよう

プレゼンはまず目的をはっきりさせることから始めなければならない。それが会議の議事録や報告書などのような説明資料なのか、提案書や商品案内のようなプレゼン資料なのかということだ。その目的が異なれば、資料づくりも異なってくる。よく分からないプレゼンには単なる説明資料と間違って作られているものが多い。

分かりやすいプレゼン資料は、まずプレゼンタ―のスピーチとスライドを一体化するのが効果的だ。指でスライドを指し示すのはその一例だ。また、スライドはビジュアルを用いたり、文章でなく単語だけをスライドに映してプレゼンタ―が説明したり、箇条書きでなくそれらを図式化して関係性を分かりやすくするのも効果的だ。

 

視覚に訴える表現テクニックを

メラビアンの法則というのがある。見た目と聞いた時の情報が異なる時、人はどこからの情報を優先させるかというもので、それによると視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%(数字は諸説あるようだが)となる。例えば、上司から笑いながら叱られた場合、部下はそれを叱られたとは感じないということだ。

プレゼンもそれに沿って考えると、資料作りだけでなくプレゼンタ―の表現テクニックが重要になる。身振りや手振りを添えて聞き手に注目させたり、聞き手をプレゼンに一緒に参加をさせたりといった工夫もありだろう。「伝えたい」という想いがあれば、いろいろなアイデアも生まれるのではないだろうか。