ムダ・ムラ・ムリを排除してコスト削減

コスト削減を実施しているのに期待した効果が得られない…。それはムダ・ムラ・ムリの排除ができていないのが原因かもしれません。

コスト削減につながるムダ・ムラ・ムリの見直しのポイントをまとめましたので、できることはないかチェックしてみてください。

ムリ・ムダ・ムラとは

ムリ・ムダ・ムラ

ムリ・ムダ・ムラは、「TPC(トヨタ生産システム)」の根幹を成す考え方で、業務改善・経営の合理化を目指すために考え出されました。

能力を上回る、労力が不足しているムリ(無理)な状況、必要のないものに時間・労働力・経費をかけているムダ(無駄)な状況、ムリとムダが混在しているムラ(ばらつき)がある状況をムリ・ムダ・ムラの3つの言葉で表しています。

ムリ・ムダ・ムラの見直しのポイント

時間・労働力・経費が不足している業務

高い目標を掲げても、時間・労働力・経費が不足している状況では達成は困難です。成果が芳しくない業務は、人材、予算が足りているかを見直す必要があります。

ムリな業務は従業員を疲弊させ、達成できない目標は予算をムダに消費するだけです。目標を高く持つことは大事ですが、まずは達成可能な目標を立て、ステップ・バイ・ステップでクリアしていきましょう。

実行自体が目的化しているムダな業務

その業務を実行すること自体が目的化していませんか?慣習だからと意味もなく続けている業務はムダでしかありません。

目的を達成するために設定したはずの業務が慣習になるのはよくあることで、目的と手段が入れ替わると業務のムダが発生します。ムダな慣習は廃止し、実行する意味のある業務を設定しましょう。

特定の人しかわからない業務

ITシステムでは特定の人しか内部構造がわからずブラックボックス化してしまうことがあります。

これは一般的な業務にも該当することで、特定の人しかわからない業務があると、担当者が不在時に対応できない、担当者が退職してどう対応していいかわからないといった問題が起こります。

特定の人に任せっきりにしないようムラなく業務を割り振らなければなりません。

流用できる部分を探す

業務遂行途中で問題が発覚した場合、一から作り直すには時間もコストもかかります。問題の内容によりますが、流用できる部分を探すのを怠って作り直しするとなると、かけた時間・コスト・労力がムダになります。

いずれの問題でも、最小限の修正で済む方法がないか考え、流用することによりムダを省くことができないか模索してみましょう。

業務の優先順位を決める

業務には真っ先にやるべきことと後回しにできることがあります。後回しでも構わない業務を優先するのは非効率です。

業務の優先順位を決めておくと、効率良く業務を進められます。

従業員のコスト意識を高める

頭ごなしに「節約しろ」だの「ムダをなくせ」と言っても、従業員のコスト意識が低いと効果は期待できないばかりか、意欲の低下を招いてしまいます。節約を徹底させる前にすべきは、従業員のコスト意識を高めることです。

従業員一人ひとりがコスト意識を持って業務に取り組み、自主的に経費削減に取り組んでくれるのが理想だということを忘れないでください。

おわりに

ムダ・ムラ・ムリが多いとコスト削減に取り組んでも望むような効果は得られません。

コスト削減の効果がないと、コスト削減自体がムダになってしまうので、ムダ・ムラ・ムリに該当する業務がないか見直してみましょう。

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