起業適齢期

起業を考えている方は、一度は何歳くらいで起業するのがベストなのか考えたことがあるのではないでしょうか? 年齢は気になるものですし、今の年齢で起業しても大丈夫なのかと不安を感じることでしょう。

そこで今回は、「起業に適した年齢はあるのだろうか?」という疑問に答えるために、年齢ごとの強み・弱みをまとめました。20代、30代、40代にそれぞれ強みと弱みを考慮した上で、起業のタイミングを考えてみてください。

起業には年齢別の特徴がある

年齢によって経験値に差があるため、起業と年齢には深い関係があります。20代、30代、40代にそれぞれ強みと弱みがあるので、どの年齢がベストであるかは一概にはいえませんが、起業するなら年齢も考慮した方が良いでしょう。

20代の強み・弱み

起業適齢期-20代の強み

20代の強み

20代は体力とバイタリティがあり、吸収力が高いので新しいことをどんどん覚えていけます。仮に失敗をしたとしても取り戻せるチャンスはまだまだあるので、積極的なチャレンジができるのが20代の強みです。

人間というのは歳を重ねるごとに失敗が怖くなってきますし、体力がある若いうちにしかできないこともあります。体力を気にせず精力的にビジネスにチャレンジできるのは20代の特権といえます。若年起業ということで、周りから応援してもらいやすいのも20代の強みです。

アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏、Facebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグ氏、Googleの創業者であるラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏は20代で起業しています。20代で起業し、世界的な企業にまで成長させた例は少なくありません。

20代の弱み

20代は社会経験が少ないゆえに、経験不足が懸念材料となります。しかし、経験を得ることで伴う変なプライドに縛られることが少ないと考えれば、幅広い経験を身につけられるチャンスといえます。

また、純粋に年齢が若いということでなめられてしまうのも20代の弱みです。まだ若いというだけで判断されて、ろくに話を聞いてもらえないこともあります。これも社会経験の少なさに起因していますので、年齢と実績を重ねることで解消されることではありますが、すぐに解決する問題ではありません。

30代の強み・弱み

起業適齢期-30代の強み

30代の強み

30代はビジネスマンとして経験とスキルを積んだ、成長真っ只中にある年齢です。20代では経験不足からできなかったことが、30代になってできるようになっているということも多いでしょう。

社会的な信頼も得ているので、20代のようになめられることも少なくなります。経験とスキルに裏付けされた自信もついてきます。

20代で会社勤めをし、自分がどんな仕事をやりたいかはっきりわかってくるのも30代の強みです。仕事はやってみないと自分に合っているかわかりませんし、取引先との付き合いなどで他の仕事に興味が芽生えるかもしれません。30代で独立起業される方は多いので、起業を考えるのに適した年代といえます。

30代の弱み

働き盛りの30代は会社にとって重要な人材なので、退職の意向を示すと留任を強く求められることがあります。会社にしてみれば経験とスキルを身につけた30代を手放すのは痛手になります。強く引き止めをされると辞めづらいですし、育ててもらった会社への恩義もあるので退職するタイミングが難しいところです。

また、社会経験が10年ほどあるということは起業後、柔軟な発想とある程度の社会経験があるという認識で取引先から見られます。20代よりもぐっと期待のハードルが高まることを意味します。

40代の強み・弱み

起業適齢期-40代の強み

40代の強み

40代の強みは、30代を上回る経験値になります。会社での地位も上がり、いろいろな仕事を経験しているビジネスマンとして円熟している年齢です。

40代での起業は遅いと思われるかもしれませんが、GAPの創業者であるドナルド・フィッシャー氏、世界的なファッションデザイナーのヴェラ・ウォン氏が起業したのは40代になってからでした。充分に経験を積んで40代になってから起業しても遅くはないということです。

40代の弱み

40代は、20代と違ってチャレンジがしにくいのが弱みといえます。20代なら失敗しても再チャレンジすればいいと切り替えられますが、結婚して家族がいる身だとチャレンジすることに二の足を踏んでしまうでしょう。守るべき家族がいることは強さでもありますが、失敗に対して臆病になってしまう場合もあります。

また、40代は経験が豊富である反面、経験を積んだがゆえのプライドがあるので、新しいことを受け入れるのが難しくなります。これは自分の意識次第で変えられることなので、柔軟に考えるようにしましょう。

タイミングも重要

年齢に関わらず、起業はタイミングが重要です。焦って起業すると重要なことを見落としてしまう場合がありますし、ずるずると起業を先延ばしにすると起業のタイミングを逃してしまいます。

恋愛や結婚でタイミングが重要であるのと同じように、起業もタイミングを見極めなければなりません。然るべきタイミングで起業できるように、着々と準備を進めておきましょう。