ビジネスに広がり

米国では「スウェットワーキング」という言葉が最近の流行りらしい。これはフィットネスセンターやヨガ教室など、トレーニングやスポーツをする場所で、ビジネスのネットワーク作りをすること。

出勤前のトレーニングのあと、軽いドリンクなどを飲みながら人脈作りをする。健康志向の高まりにビジネスの効用を合わせるのは、時間の有効活用に良い方法だと考えられている。いかにも合理性を重んじる米国人らしい発想だ。

年齢層や経歴など様々な人たちが、普段のビジネスの場では出会えないような思いがけないつながりを楽しむことで、ビジネスにも広がりが出るのかもしれない。今では米国だけでなく、英国でもその流行が拡大しているそうだ。

業種に広がり

始まりは米国の広告業界からとされている。もっとも、これは新しい流行を作るのは広告業界であるとの自負から来ているようでもあるが、今では法律や銀行業など、もっと堅いイメージのある専門職にも広まっている。

普段はよそよそしい態度をとることが多いこれらの職業の人たちも、トレーニング中やその後は気取っている余裕はあまりないから打ち解けやすいのかもしれない。

私の経験からしても、トレーニングをして体を動かして汗を流すのは、職場の心配事やストレスから逃れる安全な避難場所だ。バーベルを上げたり、フィットネスバイクのペダルを踏むと、1週間にたまったマイナスのエネルギーを発散できる。

アイデアの生まれる場所

実際にこうした場でくつろいでいる時に、新しいアイデアが浮かんだり、何時間も気になっていた問題の解決策を思いついたりする。多分、トレーニングしている時には、心の状態が改善されているのかもしれない。私にとって、それは単に脂肪を燃焼して健康を維持すること以上のものである。

ウォーキングによって創造的な考えができるという典型的な例が、少し古くなって恐縮だが、1985年のジュネーブサミットで、ロナルド・レーガンとミハイル・ゴルバチョフがした「森の散歩」だ。

レーガンがゴルバチョフを散歩に誘い、2人でのんびり森を歩きながら、お互いを隔ててきた不信の壁を壊すことができたと言われている。

コミュニティーセンターにも

もう一ついいのは、携帯電話やタブレットなど、ビジネスの場では煩わしく感じながらもいつも身に付けていなければおさまらないが、身に付けるトレーニングウェア1枚だけで人の注意を集中的に集めやすいことだ。生身の人間としての良さが分かる。サウナに入ると、文字通り裸の付き合いもできる。


米国ではフィットネスセンターが、一種のコミュニティーセンターになることもあるという。
あるフィットネスセンターは独身者向けのクラスを始めた。決まった恋人がいない人で、活動的で健康的な生活を送っている人が対象だそうだ。いろいろな活用が広がる場所なんだと考えさせられた。

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