職場の雰囲気が悪いと生産性の低下、離職率向上など、業務に支障が生じます。暗い雰囲気の職場は従業員にとってストレスになるので、経営者が改善に乗り出さなければいつまでも良くなりません。

職場を改善するためにできる8個のアイデアをまとめましたので、原因と照らし合わせて最適な施策を講じてください。

職場の雰囲気と離職率の関係

職場の雰囲気が悪いと、当事者だけでなく他の従業員にもストレスがかかります。悪口を聞かされたり、言い争う姿を見せられたりするのは気持ちいいものではありません。誰でも雰囲気のいい職場で働きたいと思っていますし、人間関係が悪化した職場で長く働きたいとは思わないです。

居心地の悪い職場で働くストレスに耐えかね、離職してしまう人もいます。職場の雰囲気が悪化すると離職率が上がるのは当然のことです。

従業員に任せっきりにするのではなく、経営者が改善するための施策を講じなければなりません。

職場の雰囲気を改善するためにできること

あいさつ

コミュニケーションの基本であるあいさつを忘れていませんか?朝、従業員同士が「おはようございます」とあいさつを交わすだけで意識が変わります。「おはようございます」からつながる会話があればもっと良いです。

急に雰囲気は良くなりませんが、あいさつを交わすことで従業員同士がコミュニケーションの必要性を意識し始めれば、徐々に良い方向に向かっていくでしょう。

コミュニケーションツールを導入する

直接会話を交わすだけがコミュニケーションの手段ではありません。社内SNSやチャットツールなどのコミュニケーションツールを導入するのもひとつの解決策です。

雰囲気が悪い中でコミュニケーションをとるのは難しいですが、社内SNSやチャットなら気軽にメッセージを残せるのでハードルが下がります。メッセージは業務に関係ないことでも構わないのです。

雑談からコミュニケーションが生まれますし、雑談から発展するアイデアもあるかもしれません。

コストをかけずに社内SNSを導入するなら「サイボウズLive」がおすすめです。フリーミアムを採用していて、タイムライン、掲示板、共有フォルダ、ToDoリスト、イベント共有などの基本的な機能が無料で利用できます。

サイボウズLive
出典:サイボウズLive

労働時間を改善する

職場の雰囲気が悪いのは人間関係だけが原因ではありません。労働時間が長い割に給与が安いと感じていたり、残業の多さに不満を抱いていたりすると職場の雰囲気が悪くなっていきます。

従業員一人あたりに割り振る仕事量が適切であるか、特定の従業員に負担が偏っていないかなどを見直し、労働時間改善に努めましょう。

待遇を改善する

職場の雰囲気が悪いのは、会社の待遇への不満が原因かもしれません。頑張っている分に見合った給与をもらえていない、評価されていないと感じている従業員が多いと仕事の士気が下がり、職場全体の雰囲気が悪くなってしまいます。

仕事内容や仕事量に応じて給与を見直し、成果を上げている社員にはインセンティブを与えるなど、待遇の改善を見直しましょう。

将来の仕事内容や職務について話す / キャリアプラン面談

従業員がみな将来への不安を抱いていると、職場の雰囲気は暗くなってしまいます。

この会社で働き続けて将来はあるのだろうか…、何年くらい働けば役職が上がるのだろうか…という不安を従業員が抱いているなら、将来の仕事内容や職務について話す機会を設ける必要があります。

従業員一人ひとりのキャリアプラン面談をし、将来やりたい仕事や目指す職務について話し、できるだけ実現できるように支援してあげるのも会社の役目だということを忘れないでください。

若手社員の意見も汲み上げる

若手社員が意見やアイデアを出しても頭ごなしに否定される職場では、長く働こうとは思わないでしょう。ベテラン社員だから、若手社員だからという線引きをするのではなく、従業員に意見には平等に耳を傾けられる職場であることが望ましいです。

若手社員が働きやすさを感じる職場なら、自然と雰囲気も良くなることでしょう。

成果や良いところを褒める

頑張ったのに評価してもらえないのは辛いものですし、評価されないとモチベーションが下がってしまいます。成果や良いところは褒めるような雰囲気の職場であることは大切です。

インセンティブがなくても褒められるだけで嬉しいもので、次の仕事も頑張ろうという気になります。もちろんインセンティブがあった方がモチベーションアップにつながるので、導入を検討してみてはどうでしょう。

匿名で不満を募ると同時に改善案を出してもらう

職場の雰囲気が悪い原因がわからない時は、匿名で何に不満を抱いているのかを募ってみましょう。不満を募ると同時に改善案を出してもらうとより効果が高まります。

改善案の全部に応えるのは難しいと思いますが、従業員がどんな職場であって欲しいと考えているのかはわかりますし、それによって企業として努力できるチャンスを得ることができます。

おわりに

職場の雰囲気は急に悪くなるものではなく、原因があって徐々に悪化していくものです。

何が原因かは職場によって違うので、現状をしっかりと見定め、従業員が快適に働ける職場環境を作りましょう。