皆様こんにちは。いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
まだまだ暑い日が続きますが、風が涼しい日も増えてきましたね。秋を感じます。秋といえば、読書の秋です。今回は読書の秋に読んでいただきたい面白い本をご紹介したいと思います。
チップ・ハーツ、ダン・ハーツ著『決定力 正解を導く4つのプロセス』です。私たちの意思決定における問題点とその具体的な解決策について言及した作品です。その中でキーワードになるのが「WRAP」です。 
一般的な「意思決定の4つの段階」には、それぞれ「罠」が潜んでいるそうです。その罠とは、選択に直面するが、「視野の狭窄」によって選択肢を見逃してしまうこと、選択肢を分析が「確証バイアス」によって都合の良い情報ばかり集めてしまうこと、選択するが「一時的な感情」によって間違った選択をしがちになること、選択の結果を受け入れが、未来の出来事について「自信過剰」に陥りやすいということだそうです。
それに対して、それぞれの「罠」を打ち破る「戦略」が「WRAP」です。Wは選択肢を広げる(Widen Your Optios)、Rは仮説の現実性を確かめる(Reality-Test Your Assumptions)、Aは決断の前に距離を置く(Attain Distance Before Deciding)、Pが誤りに備える(Prepare To Be Wrong)です。具体的な「戦術」が『決定力』には上記ポイントの他、多数戦略が収録されています。
この本の中で興味深かったのは「現状維持バイアス」です。現状維持バイアスとは大きな変化や未知なるモノを避け、現状を維持したくなる」という心理作用です。
現状を変えることによって「何かを失うかもしれない」という不安が「何かを得られるかもしれない」という期待よりも上回るのが、現状維持バイアスがかかる理由です。
例えば仕事で慣れ親しんだ習慣や、やり方を続けることで、非効率になっていることです。
現状維持バイアスは人間に本来備わっている生存本能・防衛本能が、現状維持バイアスが強すぎると、小さな不満や不利益が積み重なっていることに気づかず、結果的に大きな損失を出してしまう可能性があります。
現状維持バイアスを外すには、まず、自分にも現状維持バイアスが備わっていると気づくことが大切です。そして何より、失敗を恐れず挑戦することです。
わたしも現状をまず見直し、現状維持バイアスに陥っていないか改めて考え、改善していきたいと思いました。
今後もサービス向上に努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。