先日、タイを拠点にして振り込め詐欺の電話をかけ、お金をだまし取っていたとみられる日本人の22~54歳の男15人が、観光地パタヤの近くの住宅で逮捕された、というニュースを見ました。この住宅からは、大量の電話機や「目標金額」と書かれた表、だます手口が書かれたマニュアルが見つかったそうです。押収された詐欺のマニュアルには、「有料サイトの利用料金未納で民事裁判の手続きが進み、早急に対応が必要」「法的にも支払い義務がある」などとだます言葉が羅列されていたとのことです。男らは、この住宅を拠点に日本に振り込め詐欺の電話をかけ、お金をだまし取っていたとみられています。

現地メディア関係者は、「大量の電話の設置を怪しんだ家主が警察に通報して発覚しました。タイでは容疑者をメディアの前で公開する慣習があるが、日本の知人に見られるのを恐れてか、全員が手で顔を覆っていた。質問にもタイ語で『ありがとう』を意味する『コップンカップ』と答えるなど、日本人ではないように装うのに必死でした」「日本人も多いので、大勢出入りしても違和感はない。日本食の店にもことかかない上、物価は安い。しかも日本の警察が容易に踏み込める場所でもありません。これほど犯罪のカモフラージュに適した土地はないでしょう」と話しました。

振り込め詐欺などの特殊詐欺について調べたところ、昨年の被害総額は356億円と猛威を振るい続けています。警察当局は同年、アジトを61件摘発しましたが、いずれも国内です。中国を拠点にした振り込め詐欺が摘発された例はありますが、暴力団関係者が「国内のアジト摘発が強化されてきたので、警察の手を逃れるために数年前からアジトを車の中に変えたり、拠点を海外に移すのが流行り始めていた」と明かす通り、警察の動きは後手に回っています。

最近では、新元号に便乗した詐欺も話題になっていますが、詐欺の電話による被害がこんなにも多く、警察の対応が間に合っていないということは、騙されないように自分で気を付けるしかありません。ニュースで見ていると、こんな詐欺の電話に騙されないだろうと思ってしまいますが、日々の私たちの業務の中でも、電話でのとっさの判断は難しいと感じることが多くあります。電話で急かされて焦ってしまうと騙されてしまうので、怪しい電話が来たときは、一度保留にするなど注意深く対応して騙されないようにするなど、工夫をしなければならないと思いました。

皆様も騙されないよう、自分は大丈夫と思いこまずにお気を付けくださいませ。