前回は、魅力的な話し方をするために必要な要素の中から、
【声の大きさ・スピード・抑揚・間】について書かせて頂きました。
今回は【姿勢・表情】についてお話ししたいと思います。

電話対応中に姿勢や表情は見えないからといって手を抜いてしまいそうなのですが、
良い声を出すために正しい姿勢でいることは基本中の基本であり、顔だけでなく声にも表情を付けることがとても大切です。
姿勢を正しく豊かな表情で発声をすれば、自然と声も明るくなり、
自信のある印象が醸し出され、お電話の向こうのお客様に安心感を与えることができます。
逆に暗い表情のままでは、明るい声を出そうとしてもできませんし、
表情が曇ると目線が下がり、姿勢も悪くなってしまいます。
正しい姿勢というのは、横から見ると首から腰にかけて緩やかなS字を描き、
正面から見ると、左右の高さが水平になっている状態です。
よく姿勢を正す際には「アゴを引いて」、「背中を張って」と言われることが多いですが、
ただアゴを引くだけ、背中を張るだけであれば正しい姿勢とは言えません。
頭のてっぺんから糸でつるされているような状態をイメージして、
目線をまっすぐにすることを心がけると、きれいな姿勢ができるようです。
また、猫背になっていると気道がふさがって良い声が出なくなり、
さらに悪い姿勢でいることによって体がゆがんでしまい、健康にも害を及ぼす可能性もあります。
意識していないと自分が一番楽な姿勢、つまり良い姿勢とはいえない状態になってしまいますので、まずは普段から正しい姿勢でいることを心がけていきたいと思います。

声というのは非常に繊細で、作りものの声はすぐに見透かされてしまいます。
顔の表情筋というのは動かすものではなく、感情によって動く筋肉であり、声帯を動かしたり、声の様子を変える筋肉とも密接に関係しているので、表情が変わると声が大きく変わり、それによって【表現力】が出せます。
電話対応における印象の9割は、声の表情で決まるそうです。
つまり姿勢と表情は、電話越しでは見えなくとも、確実に声に影響が大きくあるということですね。
声質や声色というのは人それぞれ違うものではありますが、まず自分の声を理解していくことで、お客様が聞いていて気持ちの良い声を作れるよう努力したいと思います。

CUBE電話代行サービスでは、『笑声(えごえ)』で対応致します。
『笑顔』の『声』、まさに表情からくる声です。
お電話の先のお客様、クライアント様も笑顔になって頂けるような声で、対応が出来るように日々精進して参ります。