前回のお節料理の由来の続きをご紹介します。

① 三の重
三の重には、筑前煮や煮しめなど、季節の野菜をたっぷり使った煮物が入ります。

・昆布巻き
こんぶは養老昆布=よろこぶで不老長寿とお祝いの縁起物です。
「子生(こぶ)」の字をあてて、子孫繁栄を願うものでもあるそうです。
また、巻物に通じることから、伊達巻同様に、文化の繁栄や学問成就の意味も持っているそうです。

・煮しめ
根菜を中心とした野菜などを一緒に煮た煮しめは、家族が仲良くいっしょに結ばれるという意味があるそうです。
ちなみに、煮しめに入る具材も、それぞれ意味を持っているようです。
① 里芋
親芋にたくさんの小芋がつくことから、子宝に恵まれるようにという意味が込められている

② くわい
最初に大きな芽が出ることから「めでたい」にかけて、出世(芽が出る)を願った食べ物。
黄色に色づけ(クチナシで着色)することで財を表し、お金や豊かさを祈願します。

また、昔の仮名遣いで「か」を「くわ」と書いたことから、くわい⇒かい⇒快で、一年を快く過ごすことができるように、という説もあるそうです。

③ 陣笠椎茸(椎茸)
椎茸の笠を陣笠に見立てたもので、神様へのお供えとして珍重されていた椎茸は、元気、壮健への願いが込められています。

④ 楯豆腐(豆腐)
煮含めた高野豆腐に焼き目をつけて楯に見立て、家が守られるように。という祈りを込めたものです。

⑤ 手綱こんにゃく
こんにゃくを手綱に見立てたもので、手綱を締めて心を引き締め、己を厳しく戒め戦いに備える心を養う、ということを意味しています。
武家社会の名残がここにあります。
また、「結び目」が「円満」「良縁」に通じることから、縁を結ぶという縁起を担いで用いられます。

⑥ 梅花にんじん(にんじん)
梅は、花が咲くと必ず実を結ぶことから、縁起ものとされています。
また、にんじんの赤色は寿をあらわすとも言われています。
ちなみに、円くかたどったにんじんは、日の出にんじんと呼ばれます。
まんまるは良縁を意味するそうです。

⑦ たけのこ
たけのこは成長が早いので、子供がすくすく育つように願った、天に向かって伸びるので、立身出世を願った、その成長する様子を家の繁栄にたとえた等、様々な説があります。
※昆布、レンコン、ごぼうは他の料理とかぶるので割愛させていただきます。

※ただ、一言でおせち料理といっても、お住まいの地域によってさまざまな違いがあるようです。

それにしても、重箱の中にはたくさんの願いが込められているのですね。
おせち料理がひとつひとつ意味を持つように、2017年も幸に溢れた一年間になれば良いですね。