まず手掛けてみることからスタート

Webサイトを考える時、本当はその他のFacebookやTwitterなどのSNSとの関連やブログはどうするのか、メルマガなどを利用するのかどうかといったことを総括して戦略的に考えるのが良いのだろうが、始めからなかなかそんなところまで考えている余裕もないし、特に私のような新しいメカには全くオンチな者にとっては、一つひとつのものがどういったものなのかを知ることだけでも苦痛だった。決してプロではなくても、今の世の中、すでにそういった手段を利用している人たちが周囲には必ず何人かいるはずだから、私のようなメカオンチの人はそれらの人たちを捕まえてアドバイスを求めるのが良いと思う。

実は私もそうしたのだが、それでも毎日そのことにかかり切りになるわけにもいかなかった。でも何も始めないわけにはいかないので、私の場合、とにかく一つひとつのことも分からないのに戦略的なことを考えるのは無理だと判断して、それを後回しにし、手掛けられるところからとにかく始めてみようとした。そして、実際に運営してみて問題が生じた時に修正をしていけばいいと割り切った。それで、これまでお話ししたようにWebサイトの作成から考え(実際の作成は業者に任せたが)たのだが、それがある程度できてきた段階で次に考えたのが、ランディングページだった。

予めお断りしておくと、まず形を整えることに一生懸命で、WebサイトにつきもののSEO(検索エンジン最適化)対策を考えるのはもう少し先になる(それが良いことなのかどうかは分からないが)。

ネットでの肝

ランディングページ(以下、LP)がどういうものか、ご存知の方も多いだろう。でもあえて、私のような人たちもいることを考えて、正確ではないかもしれないが、少しばかり私なりに感じたことを含めてお話ししてみることにしよう。

一般的にLPは一つの商品やサービスを売るための1ページだけの長いWebぺージを指す。つまり、Webサイトでは時により目的を果たすためにはいろいろなぺージに飛んでいかねばならないのに、LPではスクロールしていくだけなので目移りせずにこちらや顧客の目的が達成できるというのがミソらしい。業者の宣伝には「LPはネットで売り上げを上げるための最重要要素」とあるが、それはともかく、私はWebサイトの中にLPを取り入れてみることにした。

ちなみにWebサイトを作ってくれた業者にLPも作ってもらおうとしたのだが、何故か断られた(費用の問題だったのだと思う)ので、私は止む無くLPを作成するツール(有料)を使って自分で作ってみたが、途中いろいろ作り方で悩むところもあったが毎日少しずつ取り組んで、結局1週間もかからずに作ることができた。

焦点を合わせて作る

私の場合はともかく、LPはリスティング広告(検索結果に連動して表示される広告)を含む様々な広告やリンクからの飛び先になるぺージだ。自然検索(検索エンジンで広告枠を除いた検索結果の部分)からはWebサイトへ飛ばし、広告からの飛び先はLPとなっている場合が多いそうだ。

そのメリットだが、Webサイトではいろいろな顧客(顧客以外も)が流れてくるので、「広く浅く」の作りになってしまいがちなのに対して、LPは顧客が広告の内容などから流れてくるので、それに焦点を合わせて作ることができることがまず第一だ。

そして、特定の顧客が求める情報を1ページに集約でき、リンク先も少ないために、途中でぺージを離脱する可能性が少ないということが第二。また、Webぺージを作成するより費用も期間もずっと安くて済むことが第三だ。だから、手持ちの資金に限りがある時はWebぺージより先にLPだけで済ますという手もないことはない(それについては検討が必要だろうが)。

一方でデメリットもある。それはLPだからというより、インターネット上では実際の商品を手に取ってみることができないし、サービスも同様に体験することができない。このためその良さを伝えるのにどうしてもぺージの長さが長くなってしまいがちだ。

 

同業他社のLPも参考にする

LPを自分で制作するのは面倒だとする向きのために制作会社がある。費用は10万円から60万円ほどとピンキリ。その費用の違いはデザインであったり、分析サービスの有無などが影響するようだ。LPを作る目的は、ずばり目的に応じた成果を出すことにある。私のように自分で作る向きにも、だから何を成果にするのかから明確にしなければならない。最終的には売り上げを上げることに変わりはなくても、先に述べたようにLPでその売り上げに直接つなげるのは至難の業だ。

私の場合、LPで売り上げを上げるのでなく、売り上げにつなげるためのメールセミナーへの申し込みをしてもらうことに目的を絞った。そして、メールセミナーから個別相談に誘導し、個別相談から売り上げに持っていくのが、私の考えだ。今はその途上といったところで、試行錯誤しながら進めている。実際の制作に当たっては、業者に任せるかどうかに関わらず、自社と同業他社のポジションや自社商品。サービスの強み。弱みの分析などは欠かせない。この作業を丁寧にできるかどうかで、LPの効果が左右されるだろうと思う。