一昨日、昨日に引き続き、ハイコンテクストとローコンテクストについて、お話ししたいと思います。
ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化では、コミュニケーションに対する考え方や求められるスキルが異なります。

それらの違いは、コミュニケーションが「コンテクスト依存型」か「言語依存型」に分けることが出来ます。

■ハイコンテクスト文化(聞き手の能力を期待するあまり、下記のような傾向があります)
・直接的表現より単純表現や凝った描写を好む
・曖昧な表現を好む
・多く話さない
・質疑応答の直接性を重要視しない

■ローコンテクスト文化(話し手の責任が重いため下記のような傾向があります)
・直接的で解りやすい表現を好む
・言語に対し高い価値と積極的な姿勢を示す
・単純でシンプルな理論を好む
・明示的な表現を好む
・寡黙であることを評価しない
・論理的飛躍を好まない
・質疑応答では直接的に答える

上記を踏まえ、具体的な例を挙げてみます。

ある商社で「先週のインドネシアでの商談はうまくいったのか」という問いかけがあったとします。

日本型のコミュニケーションスタイルでは、
「人間万事塞翁が馬(人生における幸不幸は予測しがたいということ。幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないという、例え)。今のインドネシア情勢の変動は激しく、予断を許さないからね。今回の契約も、どうなるかとヒヤヒヤしていたんだ。人間諦めないで、最後まで頑張ってみるものだね…」
というように、問いに対する答えを言葉で直接的に伝えることよりも、周囲の状況や自分の感情などを詳細に説明することで共感を求め、肝心の答えは、相手に推測してもらおうとする傾向があります。

一方、英語型のコミュニケーションスタイルでは、
“It was so successful. We got two new big contracts there.”
「非常にうまくいった。大きな新規契約を2つ結んだよ」
と言って、問いに対する回答や結果などの重要な情報を言葉で明確に伝えます。

推測しなければならないような回答は、伝達側の努力不足であり、ルール違反であり、非常に無責任なものだと捉えられてしまいます。

日本語には四字熟語や、例え、比喩など、意味を多くもつ短的な言葉があったりしますが、これを英語に当てはめると、直訳では、意味が分からなくなる言葉になってしまったりします。
どちらも、知識が多くないと伝わらないことがあります。

自分にとっては当たり前の言葉でも、相手にとっては当たり前では無く、相違を生んでしまい、会話が成り立たないのです。

CUBE電話代行サービスで受電させて頂いている時でも、お電話口の方が「自分の希望や要望をはっきりと言うのは失礼ではなかろうか」と謙遜される方もいらっしゃり、遠回しの言い方をされてしまい、本来伝わって欲しい内容が伝わりきらない場合もあります。
また、「何という言葉を使えば、説明が出来るのか」悩んでしまう方もいらっしゃいます。

そんな時に私達は、お話の中の僅かな情報から、背景にある想いや情景を想像し、ご指示頂いているマニュアルの中から、最善のご案内をさせて頂きます。

また、時系列などの要点をまとめ、分かりやすくクライアント様へご報告させて頂く場合もあります。
受電する際は、出来る限り、聞く側としてハイコンテクストに努め、ご案内する際やご報告の際には、ローコンテクストにて、分かりやすくお伝え出来るよう、精進いたして参ります。

ハイコンテクストとローコンテクストを、法人間でもコミュニケーションのやり取りにおいて、少しでも役立つ情報として、このお話を見て頂ければ幸いです。