皆様、こんにちは。

突然ですが、皆様は日常の中で「大丈夫」という言葉は使われますか。
私は普段から何気なく使用していますが、祖母と話すときには殆ど用いないことに気がつきました。
そこで、この言葉をよく使うのは若い世代が中心なのではと思い、今回は「大丈夫」という言葉について調べてみました。

「大丈夫」の語源は「立派な男」で、そこから派生してしっかりしていて危なげがない、安心できる様を表す言葉になりました。例えば「彼に任せておけば安心だ」や転んだ人に対して「大丈夫ですか」と声を掛けるような感じです。

しかし、今時の語法として本来とは違う使われ方が若者を中心に広まっているようです。
会話の中での例として、何かを断る時に「大丈夫です」と使います。「大丈夫」を使うことで、お誘いをお断りする際に「無理です、行けません」とキッパリ断わるよりも、相手を傷つけず優しいニュアンスになります。

この語法は、やはり若い世代が中心として使っているようです。
『タクシーから降りるときに運転手から領収書が要るかと尋ねられた際に「大丈夫です」を使うか』という調査では、20代では約7割が「使う」と答えたのに対し、60代以上のシニア層は約9割が「使わない」と答えたそうです。さらに、シニア層の7割弱は「他の人が使うのを聞いて気になる」とも答えたそうです。

なぜ、この様な使い方が広まったのかを調べたところ、「ネガティブ・フェイス」という人間が持つ、「侵害されたくない」「放っておいてほしい」という欲求に基づくとのことでした。
そのほか、「宜しいですか」という依頼や「必要ないです」という断りは、直接的な表現で相手に負担を掛けますが、「大丈夫」は相手を気遣った表現になります。

以上を踏まえて「大丈夫」は相手を傷つけない便利な表現である一方で、曖昧さが残るため、使う際には気を付けるべきだと気が付くことができます。

対面では、相手の表情が見えるので、YESかNOかを言葉以外でも判断することができますが、お電話の場合は声だけで全てを伝えなければなりません。

私たちはクライアントとお客様の橋渡しをしている立場ですので、自分の返事が曖昧なゆえにお客様との間に解釈のズレがあっては、クライアント様はもちろん、お客様へもご迷惑をかける事態になります。

そのような事態を招かないためにも、相手を気遣う気持ちは持ちつつ、明確な対応が大切だと感じました。
今後もより良い対応を目指してまいりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。