前回の続きです。

一般的に、豆まきは家の主人や年男が行いました。厄年の人がまく地域もあります。
家の者が戸や障子を開けたときに、大声で「福は内、鬼は外」と叫びながら、枡に入れた豆を家の内外にまきます。豆をまいた後は、二度と鬼が家に入らないように、また福が出て行かないように、素早く、高い音をたてて戸を閉めます。
このように、座敷・納戸・茶の間・玄関…と次々に豆をまいていきます。奥の部屋からまいていき、最後に玄関で終わるのが一般的なようです。
豆のまき方は、枡を左手に、胸の高さに持ち、右手で下からまくのが正しいまき方だそうです。

豆をまいた後、「年取り豆」といい、それぞれが自分の年の数、あるいは年より1つ多く(数え年の数、または、翌日の立春で1つ年を取るので、その分も食べておくともいわれます)豆を食べます。
こうすることで、病気にならず、災いを避けることができると言い伝えられています。
たくさんの豆を食べるのが大変なお年寄りは、年の数の豆に熱いお茶を注いで「福茶」にして飲みます。
または、吉数の「3」粒の福豆(豆まきに使った豆)・昆布(昆布の佃煮か塩昆布)・梅干しを入れて、福茶にします。
福茶は、年の数だけ豆を食べるのと同じご利益があるといわれています。

また、豆まきには、地方や寺社によって、いろいろな特色があるそうです。
●長野県:豆まき役の後にすりこぎを持った者が続いて、すりこぎを動かしながら「ごもっとも、ごもっとも」と言うならわしがあります。
●福井県:桟俵(さんだわら。米俵の丸いふた)を笠に見立ててかぶった人が部屋の四隅に豆をまくと、もう一人が「ごもっとも、押さえましょう」と言いながら、ほうきで鬼を押さえるまねをする風習があります。
●北海道~東北、信越地方:雪の中でも探しやすいよう、豆のかわりに殻つき落花生をまきます。
●九州:「鬼は外」ではなく、「鬼はほか」といいます。
●奈良県 元興寺(がんごうじ)、天河神社など:
悪者を退治する鬼・元興神(がごぜ)がいるとの言い伝えがある元興寺(奈良市中院町)、鬼は接待するという習わしがある天河神社(吉野郡天川村)などでは、「鬼は内、福は内」といいます。
この他にも、「鬼」の字がつく地名を持つ地域・寺社では、鬼は福運をもたらす存在と考えられており、「鬼は外」の口上を禁句とするところがあるそうです。

節分について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
古来より長い時を経て受け継がれてきた、節分という日やその行事に、思いを巡らせていただけたとしたら幸いです。

節分の翌日は、立春。
実際はまだまだ寒い日が続くとはいえ、立春がやってくると、気持ちが少しずつ春めいてくるような気がしますね。
元気に豆まきをして、春を呼び込みたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。

(参照HP:http://www.bionet.jp/2011/01/setsubun/)