2017年に入りました。明けましておめでとうございます。
お正月に食べる料理といえばおせち料理ですね。既に食べられた方もいらっしゃると思いますが、おせち料理にはひとつひとつ意味があることはご存知でしょうか。
私自身、なにか意味があることをなんとなく知っていましたが、具体的にどのような意味なのかは分かっていませんでした。

重箱に詰められている料理や素材が、それぞれに意味を持っています。
今回は、一般的な三段重の場合を例にして意味をご紹介したいと思います。

① 一の重
おとそを祝うための祝肴(数の子、田作り、黒豆、たたきごぼう)や、口取り(かもぼこ、伊達巻、栗きんとんなど)を詰めます。

●祝肴
・数の子
数の子はニシンの卵です。
ニシン(二親)は卵が多い(たくさんの子が出る)ので、子宝や子孫繁栄を願う縁起物として食べられます。

・田作り
昔、田植えの肥料に乾燥したいわしが使われていたそうです。
田作りという名前は、田を作るというところに由来しています。
また、いわしの肥料を使った田んぼが豊作だったところから、別名ごまめ(五万米)とも呼ばれています。よって豊作を祈願する食べ物です。

・黒豆
黒色は道教で魔除けの色とされているそうです。
この一年まめ(まじめ)に働き、まめ(健康)に暮らせるようにと、邪気を払い、無病息災を願った食べ物です。
「黒く(真っ黒に日に焼けるほど健康に)まめに暮らす」という語呂合わせからとう説もあるそうです。

・たたきぼう
ごぼうは、地中深く根を張るので、家(家族・家業など)が、その土地にしっかりと根を張って安泰にという願いが込められています。
また、その色や形が黒い瑞鶏(豊作の象徴)に似ていることから、豊作を願って食べられました。
たたきごぼうは、別名“開きごぼう”ともいわれ、運が開くという意味も持っています。

●口取り
・紅白かまぼこ
かまぼこの形(半円状)が、初日の出の形に似ていることから用いられます。
赤色は魔除け、白色は清浄・神聖を表します。
また、紅白で縁起が良いとされています。

・伊達巻
伊達巻の「伊達」は、華やかさや派手さを表す言葉で、華やかな卵焼きという意味で伊達巻という名前がついたそうです。伊達政宗が魚のすり身に卵を混ぜて焼いたものを好んで食べていたなど、諸説もあるそうです。

また、伊達巻の形が巻物に似ていることから、文化の発展または、学問や習い事の成就を願う食べ物だそうです。

・栗きんとん
きんとんは漢字で“金団”と書きます。
その文字の通り金の団子、つまり金銀財宝を意味し、金運を呼ぶ縁起物だそうです。

② 二の重
・紅白なます
紅白の色は水引を表しており、平安と平和を願う縁起物です。

・ちょろぎ
ちょろぎは「長老木」「長老喜」「千代老木」「長呂貴」といった、めでたい漢字が当てられ、長寿を願う縁起物として食べられます。

・酢蓮
レンコンは、仏教で仏様のいる極楽の池にあるといわれており、けがれの無い植物とされているそうです。
たくさんの穴があることから、将来の見通しが良い(先見性がある)という縁起を担いだ食べ物です。
・菊花かぶ
旬のかぶをおめでたい菊の花に飾り切りし、紅白の酢の物にしたのが、菊花かぶです。
長寿を願う縁起物として食べられています。
また、武家社会では、かぶは頭に通じることから、頭(かしら)を目指すようにと、縁起の良い食べ物として広まったとも言われているそうです。

●焼き物
・海老
海老の姿に例えて、腰が曲がるまで長生きしますように、と長寿を祈る食べ物です。
先程も出てきましたが、赤は魔除けの色と言われていますが、それとは別に、海老の朱色が晴れやかであることから、おせち料理に用いられるという説もあるそうです。

・ぶり
ぶりが成長と共に名前が変わる出世魚であることにあやかって、出世を願って食べられます。

・鯛
祝いの席にはつきものの鯛ですが、「めでたい」の語呂合わせから用いられています。
これはよく耳にしますね。

・うなぎ
おせち料理にうなぎが入るようになったのは、ごく最近のことだそうです。
うなぎのぼりにあやかって、出世を祈願するものだそうです。

次回に続きます。

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